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ポルシェ911 Tクーペ のフルレストア!
2011年07月14日
ポルシェAG社の「Revive the Passion(情熱を呼び覚ます)」プロジェクトとしてポルシェクラシックによりレストアされた1973年式911 Tクーペのチャリティ抽選会が、公認オーナーズクラブ、「ポルシェ クラブ オブ アメリカ(PCA)」主催のポルシェ パレード(7月31日~8月7日、米国ジョージア州サバナ)の目玉のひとつとして行われます。
完全にレストアされたクラシックカーが当たるチャリティ抽選会はPCAのメンバーの間で実施され、新しいオーナーに引き渡される予定です。北米仕様の911Tレストア作業の経過は、インターネット上で見ることができます(www.porsche.com/classic)。
コレクターズアイテムとして名高い1973年式の911 T北米仕様車は、かつて生産されたのと同じシュトゥットガルトに拠点を置くポルシェ クラシックのエキスパートによってレストアされ、当時の輝きを取り戻しました。言わば38年ぶりにして2度目の「メイド・イン・ジャーマニー」です。
「Revive the Passion(情熱を呼び覚ます)」というアイデアは、2010年のデイトナで開催されたイベント「レンシュポルト リユニオン」の最中に生まれました。PCA、ポルシェ クラブ サービス、およびポルシェ クラシックの代表者たちは、伝統あるPCAのチャリティ抽選会において、新車ではなく魅力的なポルシェ クラシックカーを提供することを決めました。ロサンゼルス近郊で当時はむしろ惨めというべきコンディションであった適当な1台の車が見つかり、2010年にイリノイ州セントチャールズで行われたポルシェ パレードにおいてクラブのメンバーに披露されました。そして、この911 Tはシュトゥットガルトに運び込まれ、ポルシェ クラシックのエキスパートたちに委ねられました。
911 Tクーペ北米仕様車は通称Fモデルの最後の年に生産されました。搭載されている2.4リッター空冷水平対向6気筒エンジンは最高出力103 kW(140 PS)/5,600 rpmを発生、最高速度は205 km/hに達します。このポルシェはナローボディが特徴で、シルバーメタリック(ボディカラー)とブラック(インテリアカラー)というクラシックなカラーコンビネーションで仕上げられています。ポルシェ クラブ サービスのパウル・グレゴールは、「ボディの形状、カラーコンビネーション、および生産年により、この車はコレクターの間で特に人気が高く、優れた価値を備えています」と語っています。
しかし、レストアに取りかかる前、この911Tは必ずしも価値があると断言できる状態ではありませんでした。ポルシェ クラシックのスペシャリストが受け取った車は、ヘッドライトもウインドウも付いておらず、塗装は剥がれ落ちていました。当初の車両装備には含まれない部品も多数あり、中には「自作」の部品もありました。インテリアにも多くの問題がありました。この車の車歴については、現在となっては何もわからず、長期間使用されていなかったために、明らかに歳月によるダメージを受けていました。アンダーフロアには鳥の巣の残骸まで見つかりました。
ファンはクラシックカーがコレクターズアイテムへと姿を変えていく様子を間近で見ることができました。ポルシェ クラシックにおけるこのプロジェクトの進行責任者であるバルバラ・ベッケンホフは、「私達は完全なレストアの進行状況についてウェブサイトで定期的に報告し、各作業ステップについて多くの画像や動画を掲載しました」と語っています。PCAのメンバーも、クラブのオンラインニュースレターを通じて最新情報を受け取りました。こうしてポルシェ クラシックは卓越したノウハウと、ファクトリーが持つ理想的なレストア施設を特に米国の顧客に示すことができました。10万人以上のメンバーを擁するPCAは、世界最大のポルシェ クラブです。シュトゥットガルト近郊のポルシェ クラシックのワークショップでは、オリジナルのデータと寸法をもとに、純正部品(またはオリジナルの図面をもとに復元した部品)だけを使用し、純正工具のみを使って作業が行われています。ポルシェ クラシックのトップであるアレクサンダー・ファビッヒは次のように述べています。「私達は毎年、ポルシェ356から最後の空冷モデルである911のタイプ993まで、約250台のポルシェ クラシックカーの整備とレストアを行っています」。
911 Tにオーバーホールを行い、完全な姿形を取り戻すまでの作業は1年近くかかりました。ボルトの1本1本に至るまで、ポルシェ クラシックのエキスパートの手によって点検、修理、交換されなかった部品はひとつもありません。広範囲にわたるボディ作業のために、メカニックは純正部品を使用するか、またはオリジナルの資料をもとに復元した部品を使用しました。ただし、ボディの防錆処理には最新の方法を駆使しました。自動車産業で標準的な方法となっている電着塗装は、最適な下地をボディに付着させることができるため、ポルシェ クラシックにおけるレストレーションでも用いられています。ポルシェ クラシックのエキスパートは、塗料に関しても新しい時代の動きに合わせ、環境面の理由から水性マルチコート塗料のみを使用しています。最終的な合格検査の一環として、場合によっては現在生産に使われている方法を用いて、厳格な機能・性能テストが車に課せられました。
こうして911 Tクーペは、再びかつての輝きを放ち、1970年代のスポーツカーが持つ独特な魅力を発散させています。貴重すぎて動かせられないと考えるか、美しすぎるために静止した状態だけで称賛するには惜しいと考えるかは、その人次第です。しかし、新しいオーナーはおそらく911 Tをドライブするという誘惑に抵抗することはできないでしょう。
完全にレストアされたクラシックカーが当たるチャリティ抽選会はPCAのメンバーの間で実施され、新しいオーナーに引き渡される予定です。北米仕様の911Tレストア作業の経過は、インターネット上で見ることができます(www.porsche.com/classic)。
コレクターズアイテムとして名高い1973年式の911 T北米仕様車は、かつて生産されたのと同じシュトゥットガルトに拠点を置くポルシェ クラシックのエキスパートによってレストアされ、当時の輝きを取り戻しました。言わば38年ぶりにして2度目の「メイド・イン・ジャーマニー」です。
「Revive the Passion(情熱を呼び覚ます)」というアイデアは、2010年のデイトナで開催されたイベント「レンシュポルト リユニオン」の最中に生まれました。PCA、ポルシェ クラブ サービス、およびポルシェ クラシックの代表者たちは、伝統あるPCAのチャリティ抽選会において、新車ではなく魅力的なポルシェ クラシックカーを提供することを決めました。ロサンゼルス近郊で当時はむしろ惨めというべきコンディションであった適当な1台の車が見つかり、2010年にイリノイ州セントチャールズで行われたポルシェ パレードにおいてクラブのメンバーに披露されました。そして、この911 Tはシュトゥットガルトに運び込まれ、ポルシェ クラシックのエキスパートたちに委ねられました。
911 Tクーペ北米仕様車は通称Fモデルの最後の年に生産されました。搭載されている2.4リッター空冷水平対向6気筒エンジンは最高出力103 kW(140 PS)/5,600 rpmを発生、最高速度は205 km/hに達します。このポルシェはナローボディが特徴で、シルバーメタリック(ボディカラー)とブラック(インテリアカラー)というクラシックなカラーコンビネーションで仕上げられています。ポルシェ クラブ サービスのパウル・グレゴールは、「ボディの形状、カラーコンビネーション、および生産年により、この車はコレクターの間で特に人気が高く、優れた価値を備えています」と語っています。
しかし、レストアに取りかかる前、この911Tは必ずしも価値があると断言できる状態ではありませんでした。ポルシェ クラシックのスペシャリストが受け取った車は、ヘッドライトもウインドウも付いておらず、塗装は剥がれ落ちていました。当初の車両装備には含まれない部品も多数あり、中には「自作」の部品もありました。インテリアにも多くの問題がありました。この車の車歴については、現在となっては何もわからず、長期間使用されていなかったために、明らかに歳月によるダメージを受けていました。アンダーフロアには鳥の巣の残骸まで見つかりました。
ファンはクラシックカーがコレクターズアイテムへと姿を変えていく様子を間近で見ることができました。ポルシェ クラシックにおけるこのプロジェクトの進行責任者であるバルバラ・ベッケンホフは、「私達は完全なレストアの進行状況についてウェブサイトで定期的に報告し、各作業ステップについて多くの画像や動画を掲載しました」と語っています。PCAのメンバーも、クラブのオンラインニュースレターを通じて最新情報を受け取りました。こうしてポルシェ クラシックは卓越したノウハウと、ファクトリーが持つ理想的なレストア施設を特に米国の顧客に示すことができました。10万人以上のメンバーを擁するPCAは、世界最大のポルシェ クラブです。シュトゥットガルト近郊のポルシェ クラシックのワークショップでは、オリジナルのデータと寸法をもとに、純正部品(またはオリジナルの図面をもとに復元した部品)だけを使用し、純正工具のみを使って作業が行われています。ポルシェ クラシックのトップであるアレクサンダー・ファビッヒは次のように述べています。「私達は毎年、ポルシェ356から最後の空冷モデルである911のタイプ993まで、約250台のポルシェ クラシックカーの整備とレストアを行っています」。
911 Tにオーバーホールを行い、完全な姿形を取り戻すまでの作業は1年近くかかりました。ボルトの1本1本に至るまで、ポルシェ クラシックのエキスパートの手によって点検、修理、交換されなかった部品はひとつもありません。広範囲にわたるボディ作業のために、メカニックは純正部品を使用するか、またはオリジナルの資料をもとに復元した部品を使用しました。ただし、ボディの防錆処理には最新の方法を駆使しました。自動車産業で標準的な方法となっている電着塗装は、最適な下地をボディに付着させることができるため、ポルシェ クラシックにおけるレストレーションでも用いられています。ポルシェ クラシックのエキスパートは、塗料に関しても新しい時代の動きに合わせ、環境面の理由から水性マルチコート塗料のみを使用しています。最終的な合格検査の一環として、場合によっては現在生産に使われている方法を用いて、厳格な機能・性能テストが車に課せられました。
こうして911 Tクーペは、再びかつての輝きを放ち、1970年代のスポーツカーが持つ独特な魅力を発散させています。貴重すぎて動かせられないと考えるか、美しすぎるために静止した状態だけで称賛するには惜しいと考えるかは、その人次第です。しかし、新しいオーナーはおそらく911 Tをドライブするという誘惑に抵抗することはできないでしょう。
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