兵庫区「セーフティライダーズショップ カマサキ」さん

MJがショップへ直接伺い、勝手に「認定ショップ」に認定するというこのコーナー。今回ご紹介するのは、先日の兵庫区の第２弾となるバイクショップ「Safety Riders Shop カマサキ」さんです！

もはや「知る人ぞ知る」という言葉すら使い古されてしまっているバイクショップ「カマサキ」さん。ＭＪとしては「とうとうここへたどり着いた」感があるお店です。決してカスタムショップ、というわけではありません。カスタムをしてくれるというショップではないのですが…。実はレストアと修理技術が半端ないショップさんなのです。

泣く子も黙る？「カマサキ号」。毎朝通勤に使っておられるという「通勤快速仕様」だそうです。
確実にお宝マシンが眠っているであろう店内。

　「カマサキ」さんがこの地にお店を出されたのが約30年ほど前。当時はまだ「カスタム」という言葉もなく、「バイク修理の延長」という形でバイクをイジっておられたそうです。当時からKawasakiのバイクを中心に販売修理をされ、あの名車「W1専門店」という異名をとるほどのショップに。今や神戸のバイク屋さんの「最後の砦」として若いバイク屋さんのよき師匠として後継の育成に注力されています。

とはいってもまだまだ現役。「カマサキ」さんを訪ねて来るお客さんは後を絶ちません。常連さんにお話を聞くと「大体カマサキさんとこへ（作業）依頼を出したら２年待ちやな」とおっしゃるくらいの作業待ちのマシンがあるそうです…。

　その片鱗が見受けられる預かり車を発見。写真左側のバイクはあの「HondaドリームCB450」だと思うんですが…。カマサキさんいわく「中のクランクから全部固まって動かなかった」というマシンを見事エンジンがかかるまでに復活させたそうで…。あとはタンクがサビサビになっているとのことで、「どれくらいの強さの錆び落とし使こたらええかわからへんねん」とのこと。「あんた知らんか？」と聞かれたのですが…
「すいません、分かりません…」。

取材中微妙な空気が流れたことは間違いありませんでした…。
　
「２年待ち」というのは大げさで、常連さんが作業依頼をかなり出されているので、初めて来店したお客さんのバイクをすぐに預かり作業開始！というわけにはいかない状態がここしばらく続いているそうなんです。

この日も「76ｙ FLH1200のビンテージハーレー」を有鉛ガソリン仕様から無鉛仕様へ変更する作業がひと段落したばかりだったそうで…。「ハーレーも大体分かるようになったかな」とのこと。カマサキさんでもまだわからないことがあるのか…。

店内は「勝手に写真撮って、勝手に紹介していいよ」と快くOKをいただきましたので勝手に撮ってます。
そこで発見した１台がこちら。あのHonda「ベンリィ50」です！とてもきれいな車体だったため思わず「フルレストアされたんですか？」とお聞きすると「いや、それ新車。189,000円。買わんか？」とセールスされる始末。

走行距離も2kmやで、とおっしゃるので確認すると…。
ええー！ホンマに2km。「でもそれ２オーナーやねん」…って。それは「新車」って言わないんじゃ…。
このベンリィ、買ったのはいずれも女性だそうで、２人ともお金は払ったのですが取りに来る時間がなかったり転勤などの理由で結局乗ってもらえず仕舞いだったというマシンだそうで、現在新しいオーナーを募集中です。
つづいては「Ninja GPZ900R」。おすすめの１台だそうです。しかもファイナルエディション！お客さんの預かりなのか、販売車両なのか…とにかくお宝マシンが店内にひしめいています。

作業スペースを写真に収めましたが…。
うわぁ…。とにかく作業は混んでいます！余裕を持って作業の依頼をお願いします。
あのカワサキの「team38」のお写真も。この日カマサキさんに大変長時間お話をお聞きすることができました。バイク好きの皆さんはぜひ一度カマサキさんのお話を聞きにお店へどうぞ。
取材ご協力有難うございました！





【セーフティライダーズショップ カマサキ】
〒652-0032
神戸市兵庫区荒田町3丁目2-18
TEL：078-521-8161
定休日：基本的には水曜日
営業時間：10：00～19：00


代表のカマサキさんは「釜じい」の愛称でバイク業界では親しみを込めて呼ばれています。まさに神戸のバイク業界では「砦」のような存在。難しいレストアや修理が入るとこぞって近所のバイクショップさんからヘルプを頼まれるそうです。確かな技術と実績のあるショップさんです。